徹底分析シリーズ 輸液管理:病態と輸液剤の選択
アルブミン製剤を使う前に知っておくこと:Starlingの仮説の新たな知見から,膠質浸透圧の意味を考える
上山 博史
1
Hiroshi UEYAMA
1
1関西労災病院 麻酔科
pp.126-129
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100586
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アルブミンの作用機序である膠質浸透圧の論理的根拠は,1896年にStarlingが示したStarlingの仮説にある。しかし,発表から100年以上を経た今日,生理学の常識と見なされてきたStarlingの仮説には大幅な修正が必要であることがわかってきた。これは同時に,膠質浸透圧の意義についても見直しが迫られていることを意味する。病態別の輸液管理においてアルブミンをどのように投与するのかは重要な問題であるが,本稿ではあえて基本に立ち返り,最近の新たな知見から膠質浸透圧の意味について考える。
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