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pp.1046-1047
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100468
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Pyeritz RE. A small molecule for a large disease. N Engl J Med 2008 ; 358 : 2829-31.
Article:
Brooke BS, Habashi JP, Judge DP, et al. Angiotensin II blockade and aortic-root dilation in Marfan's syndrome. N Engl J Med 2008 ; 358 : 2787-95.
Marfan症候群は常染色体優性遺伝をする疾患であり,現在,日本には約2万人の患者がいると言われている。
Marfan症候群(1型)の原因として,15番染色体長腕にあるフィブリリン1(FBN1)の先天性遺伝子異常によることが1991年に発見された。大動脈の囊胞性中膜壊死を起こし,大動脈解離を起こすことがあり,Marfan症候群における最も重大な死因となっている。内科的治療として,β遮断薬やACE阻害薬が用いられているが,必ずしもその効果は十分とは言えない。
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