症例検討 気道確保が困難な症例
Pierre-Robin症候群による気管挿管困難症:誤嚥のリスクを抑えつつ気道確保の確実性を高め,十分な疼痛管理を提供
青山 和由
1,2
,
阪井 裕一
1
Kazuyoshi AOYAMA
1,2
,
Hirokazu SAKAI
1
1国立成育医療センター 手術・集中治療部
2現:順天堂大学医学部 麻酔科学・ペインクリニック講座
pp.1016-1024
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100444
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症例
3歳の男児。身長85cm,体重13kg。ブランコから転落し左上肢を受傷した。病院を受診したところ,左上腕骨顆上骨折の診断であり,緊急の観血的整復術が予定された。患児は痛がってすごく泣いている。母親の話では1時間前にミルクを飲んでいた。また,出生時より小顎症と口蓋裂を認め,Pierre-Robin症候群と診断されているという。以前より口蓋裂の手術を勧められていたが,転勤などが重なり今まで無治療である。全身麻酔歴はない。
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