徹底分析シリーズ ロクロニウム
麻酔管理に影響する薬物相互作用を理解しよう
高木 俊一
1
Shunichi TAKAGI
1
1東京女子医科大学 麻酔科学教室
pp.30-33
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100007
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筋弛緩薬と各種薬物との相互作用は,ダイナミックに生体へ影響を及ぼし,臨床麻酔管理に直接影響する。術前,術中,術後のどの時点においても筋弛緩薬に影響する薬物や状況がある。例えば,抗痙攣薬を内服している症例や子癇に対してマグネシウムを投与されている症例など,日常よくみられる。また,相互作用をテクニックとして使用することが患者に利益をもたらすこともある。緊急挿管をしたいが非脱分極性筋弛緩薬は使用できない。呼吸状態が悪く,無呼吸の時間はなるべく短くしたい。こんな経験はないだろうか。本稿では,筋弛緩薬と他の薬物との相互作用を考えてみる。
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