特集2❶ ERスタンダード 急性腹症—それでも見逃す腹痛のワナ
5.急性腹症CT読影の必須ポイント—腸閉塞やピットフォールを中心に
木口 貴雄
1
Takao KIGUCHI
1
1一宮西病院 放射線診断科
pp.850-859
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.275835970020060850
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「急性腹症の診断においてCTが有用」というのは,急性腹症の診療に関わる人なら誰もが理解していることと思われる。しかし,CT所見を正しく読影するのは非常に難しく,すべてを完璧に診断するのは画像診断に長年専従している身でも困難である。
そこで本稿では,まずは急性腹症の読影に向かう前に知っておいたほうがよい知識や,急性腹症のなかでも難しく,かつ緊急性の判断が求められる腸閉塞の読影の基本と,急性腹症のCT読影で陥りがちなピットフォールを中心に解説していく。

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