特集2❶ ERスタンダード 急性腹症—それでも見逃す腹痛のワナ
3.腹部POCUS:ココが描出どころ! ココが読影のキモ!—強みと弱みをふまえて救急外来でエコーを使いこなす
道下 貴弘
1
,
谷口 隼人
2
Takahiro MICHISHITA
1
,
Hayato TANIGUCHI
2
1横須賀共済病院 救急科
2横浜市立大学附属市民病院総合医療センター 高度救命救急センター
pp.826-839
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.275835970020060826
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超音波検査は患者の移動なくベッドサイドで利用でき,被曝のリスクもないため,急性腹症において大きな武器となる。一方で,検者のレベルに依存し,異常所見を見逃すリスクも抱えている。
本稿では,急性腹症での超音波検査の立ち位置を整理したのち,8つの症例をもとに,救急外来での腹部POCUSの使いどころや描出法,ピットフォールなどを解説する。各解説の最後には,ごく簡潔に鑑別診断や遭遇頻度,所見描出の難易度も記してあるので,こちらもぜひ参考にされたい。

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