特集 心電図ブレイクスルー—ここまできた! 活用と理解,診断力の最新知見
Ⅰ.新たな心電図活用のブレイクスルー
AI診断の未来像と標準化
江口 佳那
1
,
黒田 知宏
2
1京都大学大学院情報学研究科システム科学コース人間機械共生系講座ヒューマンシステム論分野
2京都大学医学部附属病院医療情報企画部
キーワード:
心電図
,
electrocardiography
,
ECG
,
心拍変動解析
,
heart rate variability
,
HRV
,
ウェアラブル
Keyword:
心電図
,
electrocardiography
,
ECG
,
心拍変動解析
,
heart rate variability
,
HRV
,
ウェアラブル
pp.221-231
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232840730020221
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
POINT
●非専門家による日常環境下での計測を可能とするウェアラブル心電計が,様々な形態で普及しつつある.これらとAI診断を組み合わせることで,無呼吸やてんかんなどの有病診断や発症予測まで可能になると期待されている.
●複数の処理が数珠つなぎになっている心拍変動解析では,先行するステップの解析エラーが後段ステップに残り続ける.ウェアラブル心電計では,医療機関で計測する標準12誘導心電図とは異なり計測時の異常が起きやすいため,適切に対処しないと解析精度を担保できない.
●AI診断の標準化のためには,開発や評価に用いたデータである心電図そのものをオープンデータにすることが理想だが,匿名性や疾病由来の特徴を担保しつつオープンデータ化するためには,さらなる技術的課題が存在すると考えられる.一方,仮名化されたデータを安全に共有する社会制度の整備も進んでいる.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.