Japanese
English
綜説
平滑筋の電気生理学的研究—細胞内電位をめぐる諸問題
Recent advances in electrophysiological studies with intracellular electrode on various smooth muscles
後藤 昌義
1
,
落合 正直
1
,
東郷 実幸
2
Masayosi Goto
1
,
Masanao Ochiai
1
,
Saneyuki Togo
2
1九州大学医学部第二生理学教室
2鹿児島大学医学部第二生理学教室
1Department of Physiology, School of Medicine, Kyushu University
2Department of Physiology, School of Medicine, Kagoshima University
pp.13-22
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425906110
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Ⅰ.いとぐち
平滑筋の電気現象に関する研究報告は実に夥しい数にのぼる。それらは昭和医大の井上,市川両教授が編纂された平滑筋生理学文献集(1959)に明らかな通りである。限られた紙面においてこれらの全般的な綜説を試みることは,勿論不可能であるが,Evans(1926),Bozler(1936,1937,1939,1941,1948),Fisher(1944),Buchtal(1947),Rothenblueth(1950),Prosser(1950),市川(1959),丹生(1959),大谷(1951),Hoyle(1957),後藤ら(1957,1959)の綜説または著書によく論述されており,これらを御参照いただきたい。ただここには平滑筋の電気生理学における最近の進歩と2,3の問題を指摘して,同学の皆様の御参考に供することが出来たらと思う。
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