報告
第34回日本生理学会総会印象記—ドライで能率的,新機軸出した神戸医大
K.U.
pp.189
発行日 1957年8月15日
Published Date 1957/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905958
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惶しい3月,4月のシーズンを避けてゆつくり学会を開いてはという新提案が採択されて,生理学会総会が5月下旬に行われるようになつてからもう数年を経過したように思われる。50に垂んとするおびただしい学会が一時に開花する春の季節を避け,卒業,入試,入学等の雑用から一応解放される5月下旬の初夏が生理学会の季節として選ばれたことは幸福なことであつた。今年第34回の日本生理学会は神戸医大の正路倫之助,古沢一夫,須田勇三博士のお世話で5月25,26,27の3日間に亘り開催された。
プログラムの配布が意外におそく会員の中にはいろいろ気をもむ人も多かつたようであつたが蓋を開けて見たら学会の進行は実に手廻しよく鮮かであつた。少くとも今回の学会には3つの新規軸が打出されていたことは特筆に値しよう。その第一は国際生理学会のあり方に倣い凡ての学会の行事が時間的に極めて正確に行われたということであろう。口演時間が一律に15分に制限せられ,而もその始まりと終りの時刻がプログラムの印刷通りにpunctuallyに行われた。
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