報告
カエルの飼育
小林 龍男
1
,
秋山 龍男
1
Tatsuo KOBAYASHI
1
,
Tatsuo AKIYAMA
1
1千葉大学医学部藥理学教室
1Department of Pharmacology, School of Medicine, Chiba University
pp.252-255
発行日 1956年4月15日
Published Date 1956/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905883
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藥理学者にとつてはカエルは未だに大切な実験動物の1つなのであるが,カエルの飼育についての記録が比較的少いからという小山良修教授の御話もあつたので私たちの教室で行つているまゝを記してみたが,それはコンクリートに囲まれた大都会では想像もできない像ど全く文字どおり野趣に富んだものである。つまり私たちは春から秋にかけては野外から捕獲してきたカエルを先ず下に記したような場所に收容したのち,この中から必要な場合に適当な数を選んで実験の用に供し(もちろん学生実習のように一時に大量を必要とし,また使用数の想定ができる場合には用に臨んで野外に採りにゆく),また冬季は教室の建物の傍に堀つた深い穴に收容して冬眠に入らせ,適時堀り出して恒温飼育箱に入れてから実験に供している。
では次にもう少し具体的に記してみよう。
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