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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
神経系に作用するもの
シナプス後膜作用薬
ヒストリオニコトキシン(カエル皮膚毒)
Histrionicotoxins
久場 健司
1
Kenji Kuba
1
1佐賀医科大学生理学教室
pp.477-479
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904643
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■特性
ヒストリオニコトキシンは,コロンビア産のカエル(Dedrobatidae科の数種,主にDendrobates histrionicus)の皮膚から抽出したアルカロイドで,原住民の矢毒として使われる。ニコチン様アセチルコリン受容体—イオンチャネル複合体(ACh受容体チャネル)を非競合的に阻害(ブロック)する作用が主で,他に神経や筋細胞膜の遅延整流性K+チャネルのブロックを起こす。多くの誘導体があり,広義にはこれらを含めてヒストリオニコトキシンと呼ぶ。
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