Japanese
English
特集 研究室で役に立つ新しい試薬
活性制御試薬
ホルボールエステル関連試薬
ブライオスタチン
Bryostatins
中熊 秀喜
1
,
川口 辰哉
1
,
高月 清
1
Hideki Nakakuma
1
,
Tatsuya Kawaguchi
1
,
Kiyoshi Takatsuki
1
1熊本大学医学部第2内科
pp.406-407
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905329
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
■構造および特性
ブライオスタチン(BS)は1982年にPettit, G. R, らにより海産生物Bugulaneritinaから分離精製された物質である1)。大環状ラクトン構造を有し現在までに約10種類が知られている(図1)。BS-1は融点230〜235℃,分子量886.4,紫外線吸収域は233nm,263nmである。水に不溶でクロロホルム,メタノールなどの有機溶媒によく溶ける。
当初マウス腫瘍細胞(P388)を用いた抗腫瘍活性が,その後腫瘍プロモーターであるphorbol ester様活性が示され多くの興味をひくようになった2-5)。
Copyright © 1989, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.