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特集 細胞測定法マニュアル
細胞レオロジー特性測定
赤血球変形能
Erythrocyte deformability
昆 和典
1
,
志賀 健
2
Kazunori Kon
1
,
Takeshi Shiga
2
1愛媛県立医療技術短期大学
2愛媛大学医学部第二生理学教室
pp.452-454
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905186
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循環流動中の赤血球は流れによる応力をうけ流体抵抗を減ずるように容易に変形する。このような挙動は次のような生理的意味をもっている。①血液粘度を低下させる,②赤血球直径より細い毛細血管内の赤血球通過を可能にさせる,③赤血球変形に伴って起こる赤血球内部の流動により赤血球内のガスの拡散を促進する。このように重要な意味をもっているため,赤血球変形の容易さ(変形能)を測定し,末梢循環動態との関連性を検討した報告が多数みられる。しかし,変形能を異なる方法で測定した時,ある方法で有意な変形能の差が検出されても他の方法では有意差なしということも時にみられる。このことは,赤血球変形能を画一的に定めることの難しさに起因すると考えられる。これらの現状を踏まえて,本稿では代表的な変形能測定法1)について述べる。
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