技術講座 一般
尿中変形赤血球の検査法
森河 淨
1
,
岡田 敏春
1
,
黒田 満彦
1
1福井医科大学附属病院検査部
pp.49-53
発行日 1991年1月1日
Published Date 1991/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900491
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サマリー
糸球体由来の血尿では,非糸球体由来のものに比べ,尿中変形赤血球の出現する割合が多いことが知られており,これを利用して,血尿の発生部を推定しようとするアプローチがある.尿中変形赤血球の判定は顕微鏡的観察によりなされてきたが,最近,より客観的に尿中赤血球の粒度分布パターンを解析することによって,血尿の由来を診断しようとする方法が試みられている.まだ若干の制約があるが,粒度分布解析による血尿の鑑別診断法は,今後期待される点が多いように思われる.
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