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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
抗体の標識
酵素標識法
Enzyme labelling methods
中根 一穂
1
,
和泉 伸一
1
Paul K, Nakane
1
,
Shin-ichi Izumi
1
1東海大学医学部細胞生物学教室
pp.418-420
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905032
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抗体にペルオキシダーゼを標識する操作であるが,初期にはペルオキシダーゼと抗体分子中のアミノ基をFNPS(p,p′-difluoro-m,m′-dinitro diphenyl sulfone)やグルタールアルデヒドなどのbifunctional reagentを用いて結合する方法がとられた。しかし,ペルオキシダーゼ中のfreeなアミノ基が少ないため効率よい標識ができなかった。そこで考案されたのがNakane and Kawaoiによる,ペルオキシダーゼ中の糖を利用し,アルデヒド化させ,それを抗体分子中のアミノ基に結合させる方法である(図1)。これにより効率の良い標識抗体が作製されるようになった。現在までに本法にいくつかの改良が加えられている。本免疫実験マニュアルでは当教室で現在施行しているWilson and Nakane1)による改良方法の手順を記載する。
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