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特集 細胞生物学実験マニュアル
細胞培養
細胞凍結保存法
Freezing method of cultured cells
堀内 龍也
1
Ryuya Horiuchi
1
1群馬大学内分泌研究所薬学研究部
pp.276-277
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904874
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- Abstract 文献概要
培養細胞は常に雑菌による汚染の危険にさらされているし,長期間培養して,細胞分裂の回数を重ねるに従い,形質変化を起こす可能性も高くなる。とくに,分化機能は容易に変化したり失われたりする。これを防ぐ唯一の方法は,細胞を液体窒素中で凍結保存することであり,これは細胞培養を用いる研究者にとって,日常必須の技術である。一般に,液体窒素中で保存した細胞は,液体窒素が蒸発し尽さない限りほぼ半永久的に凍結前の状態を維持して保存することができると考えられている。したがって,貴重な細胞はぜひとも凍結して保存しておかなければならない。
動物細胞を凍結保存する技術の進歩は,1949年Polgeらがグリセロール添加により凍結による細胞損傷から守られることを発見したことと,安価な液体窒素の供給が可能になったことによるところが大きい。本稿では細胞の凍結保存の具体的方法と,留意点を解説する。
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