Japanese
English
連載講座 形態形成の分子生物学
ヒドラを中心とする生体の形態形成理論の展開
Development of the theory of biological morphogenesis focusing to hydra
清水 裕
1
,
沢田 康次
2
Hiroshi Shimizu
1
,
Yasuji Sawada
2
1国立遺伝学研究所発生遺伝部門
2東北大学電気通信研究所
pp.510-517
発行日 1985年10月15日
Published Date 1985/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904805
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
生物の形づくりの本質は,一様均一な細胞が異なる形態や機能を有する細胞へと分化することであるといえよう。では,一つ一つの一様な細胞に異なる状態をもたらし,異なる分化経路へ導く要因は何か。現在までのところ,この問題に対する解答はまったく得られていないと言ってよい。
この小文では,従来行われた形態形成研究の中で上記の問題に理論的立場で挑んだ人々の研究の足跡をたどりたいと思う。ただし,それらの多くは,自ら行った実験結果にみられた規則性を説明するため提案したものであり,純粋な理論は稀である。
Copyright © 1985, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.