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実験講座
Na,K-ATPaseの簡易精製法
Methods for partial purification of Na, K-ATPase
太田 英彦
1
Hidehiko Ohta
1
1浜松医科大学生化学第2教室
pp.227-231
発行日 1985年6月15日
Published Date 1985/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904729
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Ⅰ.Na,K-ATPaseの精製と研究史
Na,K-ATPaseは1957年Skouにより発見されてから精製の方法も開発され,さまざまの動物の腎臓,サメの直腸腺,アヒルなどの塩腺からはすでに純度の高い標品がえられている。したがっていまさら簡便な方法とはいえ純度のひくい標品をえたところでめあたらしいこととはいえないというのも事実である。
本稿をまとめるに際しNa,K-ATPaseの精製法の現状を知るため筆者の目についた精製法を図にまとめNa,K-ATPase研究の歴史を比較してみた(図1)。ややきどった言いかたをするなら,この図からNa,K-ATPaseの研究史について次のようなことがいえよう。
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