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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
神経系に作用するもの
軸索・興奮性膜作用薬
グラヤノトキシン
Grayanotoxins
瀬山 一正
1
Issei Seyama
1
1広島大学医学部第1生理学教室
pp.414-416
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904621
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グラヤノトキシン類は四環性ジテルペンでツツジ科(Ericaceae)植物に広く含まれている生物毒である。動物に対し毒性を持つ誘導体は特に新芽の中に多く含まれている。グラヤノトキシンの毒性に関する記録は,古くはXenophonの著わした「The Persian Expedition」の中にアレクサンダー大王の東征途上ギリシャ兵が村で調達した蜂蜜で中毒した記述として残っている。日本でも東北地方ではハナヒリノキ(Leucothoe grayana Max.)の葉を乾燥させて苗代のユリミミズ駆除に利用していた。
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