談話 コンファレンス・ディナー研究集会
脳と環境(1)—学校および社会環境の中での「脳」に関する意識発展
今堀 宏三
1,2
,
久保田 競
3
Kozo Imahori
1,2
,
Kisou Kubota
3
1大阪大学
2福井県立短期大学
3京都大学霊長類研究所
pp.150-160
発行日 1983年4月15日
Published Date 1983/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904517
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司会 最初のお話は,今堀宏三先生に,"学校および社会環境の中での「脳」に対する意識発展"ということがお願いしてございます。今堀先生は,われわれにとっては大変こわい先生でして,特定研究,「脳の動的神経機構」の審査委員長ということでして,われわれの首根っ子をぐっと押さえているお方です。
先生は,広島大学の生物学科を戦争中にご卒業になり,ご卒業後,広島で原爆に遭っておられます。で,原爆障害をずっとお持ちのようでして,そのおかげでいろいろ変わった人生を歩まれたとお聞きしております。ご専門はシャジクモの研究でして,大変立派な英文の本をお書きであります。戦後は金沢大学へお移りになり,それから昭和35年に大阪大学の教養学部の教授になられました。以後,科学教育や生物の進化の問題に関係してこられたわけです。
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