話題
チェコ生理学研究所のブレシュ研に学んで
大川 隆徳
1
,
柴田 政章
2
Takanori Ookawa
1
,
Masaaki Shibata
2
1岐阜大学医学部第1生理学教室
2佐賀医科大学生理学教室
pp.267-269
発行日 1980年6月15日
Published Date 1980/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903399
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チェコスロバキアでは1952年科学アカデミーが創設され,歴史上はじめての科学研究に対する中央総合化が行われた。この科学アカデミーは広い分野にわたっての研究所を含めて多数の部局をもち,その施設,研究器材,図書の充実などに多くの国家予算が使われている。さらに,このアカデミーは研究・教育のための最高機関であって,一般の大学を出た有能な人材を一流の研究者に養成している。この権威ある科学アカデミーに所属するブレシュ(Bureš)研は,ヤン・ブレシュ博士を中心に,精神科医でもあり心理学者のブレッシュ夫人のオルガ・ブレシュオバ博士,化学の専門家であるクリバネック博士,ブレシュの後継老ともいえるプロゼック博士および6〜7名の専属技能員(うち,女子4名)が主体となって,1954年以来,レオの伝播性抑制(Leão's spreading depression)を主テーマにして研究を続けており,その業績は1974年にアカデミア・プラハから出版された"The-Mechanism and Applications of Leão's Spreading Depression of Electroencephalographic Activity"(Bureš,Burešová and Křivánek共著)に収録されている。
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