話題
ロックフェラー大学,最近の状況—神経生理学研究室
福島 菊郎
1,2
Kikuro Fukushima
1,2
1北海道大学医学部第2生理学教室
2ロックフェラー大学Wilson研究室
pp.407-411
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903212
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ロックフエラー大学
ニューヨーク市内を散策して,ロックフェラー大学構内に入ると,あたかも別の世界に来た感があります。いかにも生き生きとした,手入れのよくいき届いた芝生。うっそうとした,しかし整然とした木立。幾種類もの渡り鳥……。
春のきざしは,2月初旬,クロッカスが,一斉に咲き出す頃に始まります。それに続いて,水仙,チューリップ,桜,つつじと,ロックフェラー構内が,実にあざやかに色どられます。5月中旬以後は,構内全体が深い緑に変わりますが,この頃,しばらく立ち止まって耳をすますと,新しい雛鳥の声を耳にします。ロックフェラー大学正門から構内をみると,正面に,つたにおおわれたFounder's Hallがあります。このHallは1975年,米国政府によりNational Historic Landmarkに指定されました。Hallの入口には2本のギリシャ風円柱が立っており,中に入ると,いくつかの先人の肖像画とともに,創設者John D.Rockefeller氏の肖像画と胸像があります。
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