Japanese
English
特集 受精機構をめぐつて
総説
卵着床の動態
Cellular aspects of ovum implantation
舘 鄰
1
,
舘 澄江
1
Chikashi Tachi
1
,
Sumie Tachi
1
1東京大学理学部動物学教室
pp.323-337
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903070
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
旧約聖書は"始めに言葉ありき"と教える。言霊のみが果てしなき宇宙の混とんの中をさ迷つているさまを簡単に受け入れるわけにもゆくまいが,古くから知られた現象を呼ぶ言葉が,知識の進歩と共に不十分となる傍らで,そのような現象を別の言葉でいいかえることにより,新しい研究の展望が開けるという事実は,われわれがしばしば経験するところである。
一方で言葉の乱れが識者を嘆かせる。科学者の多くは,それら識者の一員のはずであるが,科学の分野での言葉の混乱もまた,相当なものではなかろうか? われわれ自身混乱の助長に微力を尽している気がしないでもない。
Copyright © 1975, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.