巻頭言
多成分系の薬理学
高木 敬次郎
1
1東京大学
pp.153
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902894
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薬漬けという言葉は今日では日刊紙上でも散見する。薬を必要以上と思われるほど多量にかつ長期間にわたつて服用させることをいう。
もちろん,治療効果の発現を期待しているのであるが,思いがけない副作用が現われることも稀ではない。キノホルムとスモン病とか,フェナセチンと腎障害などの因果関係が事実とすればまさしく薬漬けの好例であろう。
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