解説講座 鼎談
カテコールアミンについて(1)
吉田 博
1
,
菅野 富夫
2
,
大塚 正徳
3
1大阪大学医学部薬理学教室
2東京大学医学部生理学教室
3東京医科歯科大学医学部薬理学教室
pp.21-28
発行日 1969年2月15日
Published Date 1969/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902796
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□カテコールアミン研究の現状□
大塚(司会) 吉田先生と菅野先生にお忙しいところをおいでいただきましたので,カテコールアミンを中心にお話し合いをはじめて頂きたいと思います。
カテコールアミンはホルモンであると同時に伝達物質であるといつた特異的な物質で,二つの面をもつています。もう一つには生化学的,生理学的,あるいは形態学的,薬理学的に,いろいろな方面から研究されて,それが最近になって実を結んでいるように思います。たとえば,アセチールコリンなどは主として生理学的な面から追究されているのと比べて,カテコールアミンの方は多様な方向からの研究が成功して,最近,大きく進歩したというようなことがあるかと思います。だいたいの現状の概括というか,展望をまず吉田先生からお話していただきたいと思います。
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