Japanese
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特集 脳の発達に関与する分子機構
小脳の生後発達を導くトランスクリプトーム機構
The transcriptome mechanism responsible for the cerebellar postnatal development
中村 浩
1
,
佐藤 明
1
,
古市 貞一
1
Hiroshi Nakamura
1
,
Akira Sato
1
,
Teiichi Furuichi
1
1理化学研究所脳科学総合研究センター分子神経形成研究チーム
pp.193-199
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902268
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脳の形作りには遺伝要因とそれに作用する環境要因が深く関わっている。複雑系の最たる脳がいかにして構築されるのか,その遺伝的な設計図については最近明らかになりつつあるゲノム上に刻まれているはずである。本章では,ニューロンの分化成熟,神経回路の形成などがよく研究されているマウス小脳の生後発達をモデルとして,そこではたらく特異的な遺伝子群のゲノムワイドな発現プロファイル(トランスクリプトーム機構)についての筆者らの研究を紹介しつつ,小脳形成に関わる遺伝子発現の役割について概説する。
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