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実験講座
光トポグラフィによる無侵襲高次脳機能描画―発達認知神経科学領域への適用
Noninvasive Higher-order Brain-Function Imaging by Optical Topography: An Application to the Field of Developmental Cognitive Neuroscience
小泉 英明
1,4
,
牧 敦
1
,
山下 優一
1
,
板垣 博幸
1
,
泉山 昌洋
2
,
小暮 久也
3
Hideaki Koizum
1,4
,
Atsushi Maki
1
,
Yuichi Yamashita
1
,
Hiroyuki Itagaki
1
,
Masahiro Izumiyama
2
,
Kyuya Kogure
3
1(株)日立製作所中央研究所
2(医)泉仁会中江病院
3小暮医院脳機能検診センター
4東京大学大学院総合文化研究科
pp.236-244
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901699
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脳の局部的損傷による症状の知見から,脳の機能局在は古くより知られてきた。脳地図には種々のものがあるが,G. Exner(1846-1926)の症状の地図が最も古く,さらにP. Flechsig(1847-1929)の髄鞘化地図,K. Brodmann(1868-1918)の解剖地図がある。また,W. Penfield(1891-1976)の電気刺激による脳地図もホムンクルスでよく知られている。このように脳地図には種々あるが,総称して「トポグラフィック・マッピング」(topographic mapping)と呼ばれてきた。トポグラム(topogram)の元々の意味は地形図であり,地図上にさらに別の種類の情報を載せたものをいう。近年,機能的磁気共鳴描画(fMRI:functional magnetic resonance imaging)に代表される非侵襲的な脳機能イメージング法が開発され1-3),人間の高次脳機能が計測可能になってきた。われわれも当初からfMRIの開発と研究に携わってきたが4-9),最近,さらにfMRIと相補的に利用できる新しい脳機能マッピング法を開発した10-14)。これは光を用いて非侵襲的に脳の高次機能をイメージングするものであり,「光トポグラフィ」(optical topo-graphy)と呼んでいる15-18)。fMRIと光トポグラフィは,それぞれ従来にない独自の特長を持つ。
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