技術講座 生理
光トポグラフィー検査(NIRS)による脳機能測定
福田 正人
1
,
吉田 寿美子
2
,
杉村 有司
2
,
小川 勝
3
,
大渓 俊幸
4
,
樋口 智江
4
,
内山 智恵
4
,
安井 臣子
4
1群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学
2国立精神・神経医療研究センター病院臨床検査部
3国立病院機構沼田病院臨床検査部
4東京都立松沢病院検査科
pp.182-188
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103468
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新しい知見
“光トポグラフィー”は,近赤外線(光)を用いて脳機能を検査する近赤外線(光)スペクトロスコピー(near-infrared spectroscopy,NIRS)の保険収載名である.2002年より脳外科手術前の検査として保険適用となっていたが,2009年に精神疾患における「うつ症状の鑑別診断補助」として先進医療の承認を受け,精神疾患についての初めての臨床検査となった.精神疾患は,受診患者が300万人を超え,厚生労働省により医療法に基づく5大疾病の一つに定められたので,今後は検査希望が増えるものと予想される.
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