Japanese
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特集 軸索誘導
脊髄介在ニューロンの軸索誘導
Axonal guidance of spinal interneurons
志賀 隆
1
,
八木沼 洋行
2
Takashi Shiga
1
,
Hiroyuki Yaginuma
2
1筑波大学基礎医学系解剖学講座
2福島県立医科大学解剖学第一講座
pp.570-572
発行日 1997年12月15日
Published Date 1997/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901272
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脊髄介在ニューロンは,反対側へ投射する交連ニューロンと同側を結ぶ連合ニューロンに大別できる。軸索の走行が単純でステレオタイプであるため,軸索誘導のメカニズムを解明するのに適したモデル系であるといえる。特に,腹側正中の底板で交叉して反対側へ投射する交連ニューロン軸索の誘導メカニズムについて,古くはRamón y Cajalが底板による化学誘引説を唱えている1)。近年それを支持する軸索誘引因子が同定されるとともに,細胞接着分子の役割も急速に解明されてきた。本稿では交連ニューロンを中心にして脊髄介在ニューロンの軸索誘導について概説する。
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