特集 受容体1997
Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体
1.神経伝達物質・ホルモン
1)アミン・アミノ酸
アドレナリン受容体
平澤 明
1
,
辻本 豪三
1
Akira Hirasawa
1
,
Gozo Tsujimoto
1
1国立小児医療研究センター小児薬理部
pp.356-360
発行日 1997年10月15日
Published Date 1997/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901221
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I.α1アドレナリン受容体
[サブタイプ]α1A,α1B,α1Dの3種類のクローンが得られている。クローニングされたサブタイプと薬理学的分類との対応に一時混乱が生じたが,以前α1cと名付けられたサブタイプがα1Aに,α1A/Dとされていたサブタイプが,α1Dとされた1)。
[バリアント]α1Aアドレナリン受容体にはスプライシングの違いにより,C末端の長さの異なる446,499,429アミノ酸(それぞれα1A-1,α1A-2,α1A-3)の三つの遺伝子産物を生じる2)。現在までのところ,細胞内情報伝達機構,脱感作などでは3種の間に差はみられていない。
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