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特集 最近のMAPキナーゼ系
MAPキナーゼ系と個体発生
MAP kinase pathway and development
西田 育巧
1
Yasuyoshi Nishida
1
1名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻形態統制学講座
pp.118-123
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901180
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MAPキナーゼ経路の構成因子は,個体の中でほぼすべての細胞で発現されており,個体発生の過程や,個体を維持しさまざまな生理機能を発現する上で,多様な機能を担っていると予想される。個体発生におけるMAPキナーゼ系の役割を解析する上で,突然変異体を用いた遺伝学的手法が最も有効である。MAPキナーゼ系は進化の過程でよく保存されており,遺伝学・分子生物学・発生生物学などがよく発達し,多細胞生物モデル系として優れたキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)にも見いだされる。ここでは,MAPキナーゼ系の遺伝学的解析が最も進んでいるショウジョウバエでの個体発生における機能を紹介する。
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