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特集 病態を変えたよく効く医薬
新しいキノリン骨格をもった抗菌物質―開発の歴史
New antimicrobial compound with quinoline skeleton
早川 勇夫
1
Isao Hayakawa
1
1第一製薬㈱創薬第一研究所
pp.727-730
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901046
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新しいキノリン骨格を持った抗菌物質はキノロン系抗菌薬(以下キノロンと略)と総称され,耐性菌対策に失敗し,ほとんど臨床価値を失ったサルファ剤に代り,現在経口剤として汎用されている唯一の合成抗菌薬である(外国では注射剤も使用されている)。
特に1980年代に入り相次いで開発された一連のフッ素化キノロンは,ニューキノロンと呼ばれ世界的な注目を注びたが,そのプロトタイプといえるナリジクス酸(2)1)の発見は約30年前に遡る。
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