特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー
3.遺伝子の発現
転写
b/HLH転写因子スーパーファミリー
藤井 義明
1
1東北大学大学院理学研究科化学専攻生物化学研究室
pp.398-401
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900943
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[構成員]図1を参照
概説
b/HLHスーパーファミリーは,分子中に塩基性アミノ酸に富む配列(b)とそのC末端側に隣接して二つのαヘリックスがループで連結した構造(HLH)をもつ一群のタンパク質に与えられた名称である。この構造上のモチーフは一群の転写因子の一次構造の比較により,1989年にMurreらによって発見された1)。当時はアミノ酸配列から予測された二次構造であったが,最近のX線構造解析によってその予測の正しさが確認され,これらの転写因子の2量体形成の場としての役割が明らかにされた2-4)。
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