特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
8.甲殻類
エビ・カニの歩行計測
久田 光彦
1
1東京理科大学基礎工学部
pp.590-591
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900847
- 有料閲覧
- 文献概要
目標
甲殻類のいくつかの種類で,1940年代から中枢神経系についての多くの研究が蓄積された。とくに最近の結果として,回路要素の神経細胞の同定がいちじるしく進んで,データベース化が志向されている。なかでもザリガニ,イセエビの類は逃避行動,歩行,姿勢維持に関する神経要素と,その形成する回路が詳細に知られている。
これらの神経行動学的な研究には,まずこれらの動物の行動の客観的記述が必要であり,したがって歩行,姿勢維持行動などの記録解析が必要になる。発見された回路の機能を確定するためにも,また逆に,解析可能な行動の発見のためにも,この種の解析は前堤になる。
Copyright © 1994, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.