増刊号 エキスパートが教える 心・血管エコー計測のノウハウ
1章 心エコー
左房計測と右房計測
種村 正
1
1公益財団法人 心臓血管研究所付属病院臨床検査室
pp.212-220
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207502
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Key Point
1.左房径と左房容積
①左房前後径,②短径,③長径,④左房容積,⑤左房容積係数
・斜め切りの場合,Mモード法では左房前後径(LAD)を過大評価するため,断層法で計測したほうがよい.
・心尖部四腔断面の長径・短径は,LADよりも実際の左房の大きさを反映する.
・左房容積(LAV)計測にはbiplane area-length法,またはbiplane disk summation法が推奨されている.
・LAVが最大になる心尖部四腔断面と心尖部二腔断面を描出し,肺静脈や左心耳を除いてトレースする.
・長径を決めるラインが偏っている場合は修正し,心尖部の2断面の長径差を5mm以内にする.
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