特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
7.昆虫
ミツバチ・コオロギなど
コオロギの産卵行動
菅原 隆
1
1埼玉医科大学生物学教室
pp.582-583
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900844
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目標
昆虫の行動は,定型化された行動(いわゆる本能行動)がその大部分を占めるが,これは中枢の行動プログラムが,内的・外的な情報により実行されると考えられる。各プログラムは,サブプログラム(行動上ではステップと呼んでおく)の連鎖で構成されている。
このような定型化された行動の生理学的研究には,さまざまな処置を施した動物で,その行動がどう影響を受けるかが基礎的データとして必要になる。ここでは,構成ステップが明確にされているコオロギの産卵行動を取り上げて,こうした研究の一例とする。
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