特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
7.昆虫
ミツバチ・コオロギなど
フェロモンによる行動検定
神崎 亮平
1
1筑波大学生物科学系神経行動学
pp.584-585
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900845
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目標
昆虫のフェロモンは,個体間のコミュニケーションや配偶行動,社会性昆虫のコロニーの維持などに利用される。なかでも定位行動を発現させるリリーサとしての作用は重要である。風洞装置を用いた昆虫のフェロモン源への定位行動の解析は,単離されたフェロモン成分の検定法として,また昆虫の匂い源への遠距離定位行動のメカニズムの解析,さらに、雌雄間のフェロモン交信撹乱による農業害虫駆除の検定などにも応用可能である。
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