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特集 グルコーストランスポーター
糖尿病の発生機序とグルコーストランスポーター
The implication of glucose transporter in NIDDM
清野 裕
1
,
三浦 俊宏
1
Yutaka Seino
1
,
Toshihiro Miura
1
1京都大学医学部臨床代謝栄養学教室
pp.54-57
発行日 1994年2月15日
Published Date 1994/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900703
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インスリン非依存型糖尿病(non-insulindependent diabetes mellitus:NIDDM)の特徴として,ブドウ糖に対するインスリン分泌の障害,肝よりの糖放出の増加,インスリンによる末梢組織でのブドウ糖の取り込みの低下があげられる。これらの現象はすべてブドウ糖の細胞内(外)へ輸送の障害によって生じているため,糖輸送担体の発現異常が関与する可能性が推測されていた。したがって最近の糖輸送担体遺伝子のクローニングによって,この分野の研究は一躍脚光をあびるに至った。以下,NIDDMの発症への糖輸送担体のかかわりについて述べる。
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