Japanese
English
特集 滑面小胞体をめぐる諸問題
アミロイドフィブリルとER
Amyloid fibril and ER
石原 得博
1
,
高橋 睦夫
1
Tokuhiro Ishihara
1
,
Mutsuo Takahashi
1
1山口大学医学部病理学第一講座,臨床検査医学講座
pp.687-690
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900682
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アミロイドフィブリル(線維)の多くは,細胞膜周囲または細胞外で形成される。網内系細胞(Kupffer細胞,マクロファージ),形質細胞,内分泌細胞や腫瘍細胞の胞体内には単位膜に囲まれたアミロイド線維の集簇がみられるが,滑面小胞体sERがアミロイド線維形成に直接関与しているという証拠はない。しかし,一部のアミロイド線維の形成には細胞内小器官,とくにゴルジ装置,ライソゾーム,分泌顆粒や粗面小胞体rERが重要な役割を果している。
まずアミロイドについて簡単に,ついで細胞内アミロイド線維形成について記載する。
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