今月の主題 アミロイド
カラーグラフ
アミロイドの病理形態
石原 得博
1
,
高橋 睦夫
1
,
内野 文彌
1
1山口大学医学部病理学第一講座
pp.988-990
発行日 1989年9月15日
Published Date 1989/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914054
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アミロイドーシスとは,線維蛋白を主成分とするアミロイドが臓器や組織の細胞外に沈着した結果起こる疾患で,heterogeneousな原因に由来するdiseasecomplex (疾患群)である.アミロイドはコンゴ赤に染まり,偏光顕微鏡下で緑色複屈折を呈し,電子顕微鏡で観察すると幅約8〜15nmの枝分れのない細線維の集積からなっている.アミロイド蛋白によりAL,AA,AF,AH,AS,AEおよびADアミロイドーシスなどに分類される.アミロイド蛋白の同定には,各種アミロイド蛋白に対する抗体を用いた免疫組織化学的方法がよい.簡便な方法としてはWrightらの過マンガン酸カリウム処理法がある.これらのアミロイドは各臓器や組織に沈着し,肉眼的および組織学的に種々の形態を呈するが,その特徴的なものをカラー写真1-16に示す.
なお,各図に説明をつけているが,詳細は総説"アミロイドの病理形態"(1007ページ〜1016ページ)を参照されたい.
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