Japanese
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特集 滑面小胞体をめぐる諸問題
SERの酵素細胞化学(G6Pase)
Cytochemistry of SER
齋藤 多久馬
1
Takuma Saito
1
1自治医科大学解剖学教室
pp.655-658
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900674
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滑面小胞体はリボゾームが付着していない小胞体として粗面小胞体から区別される1)。これまで小胞体に対する研究者の関心は,粗面小胞体におけるタンパク質合成にスポットライトが集中してきたきらいがある。しかしながら,滑面小胞体もきわめて重要なはたらきをしていることが次第に明らかになってきている。細胞の生理学的研究には細胞化学の方法はきわめて有用である一方,代謝を司るすべての代謝過程が観察されるには至っていない弱点をもってもいるのは事実である。今回,glucose-6-phosphataseの細胞化学的検出を代表に,いくつかの臓器における代謝を眺めてみたい。
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