特集 現代医学・生物学の仮説・学説
5.神経科学
視交叉上核の日周リズム
F. R. A. カガンパン
1
,
中山 靖久
1
,
井上 慎一
1
1三菱化成生命科学研究所
pp.550-551
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900639
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概説
人間をはじめとする哺乳動物から単細胞の植物にいたるまで,生物は24時間のリズムをもっている。このリズムはサーカディアンリズム(circadian rhythm:circa:約,die:一日,概日リズム)とよばれている。そして生物はその生体内に一日周期を生み出す振動機構をもっている。
自然界において生物は正確な24時間の明暗条件にその振動機構を同調させ,24時間周期を生み出している。しかし恒常条件(たとえば恒暗条件など)下においても,ある一定の周期を生み出し続けている。
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