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実験講座
アンドロゲン受容体に対するモノクローン抗体の樹立と応用
Establishment and application of monoclonal antibody against androgen receptor
出村 孝義
1
,
小柳 知彦
2
Takayoshi Demura
1
,
Tomohiko Koyanagi
2
1市立札幌病院泌尿器科
2北海道大学医学部泌尿器科学教室
pp.626-631
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900523
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近年,ステロイド・ホルモンの作用機序に関する研究はその受容体の分離・精製,さらにはその遺伝子のクローニングにより飛躍的に進歩してきた。しかし,アンドロゲン受容体(androgen receptor,AR)は他のステロイド受容体に比べ非常に不安定なため,特異性の高い抗体を作製するための純度の高いAR蛋白を精製することは不可能であった。われわれは部分精製したARをマウスに免疫してモノクローン抗体を樹立し1),各組織におけるARの局在診断や前立腺癌のアンドロゲン依存性の診断に応用してきた2,3)。ここではわれわれが行ってきたARに対するモノクローン抗体の作製方法について概説する。
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