特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅲ.間葉系細胞株
白血球系細胞
リンパ球
ヒト白血病:TMD2
奈良 信雄
1
,
東田 修二
1
1東京医科歯科大学医学部臨床検査医学
pp.475
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900462
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■樹立の経緯
TMD2細胞株は,1991年,インターロイキン-3(IL-3)に依存性に増殖する白血病細胞株として東田により樹立された1)。
8年間の慢性期を経て急性転化を起こした慢性リンパ性白血病(CLL)患者の末梢血液から比重遠心法で白血病細胞を分離し,5ng/ml IL-3,20%ウシ胎児血清を混じたα培養液で,37℃,5%CO2の条件下で液体培養を行った。継代培養を繰り返すうちに,指数関数的増殖を示す細胞株が得られた。東京医科歯科大学(Tokyo Medical and Dental University)の頭文字をとってTMD2と命名した。
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