話題
第11回国際薬理学会報告
斉藤 亜紀良
1
,
小浜 一弘
2
Akira Saito
1
,
Kazuhiro Kohama
2
1筑波大学基礎医学系薬理学
2群馬大学医学部薬理学教室
pp.601-603
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900154
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第11回国際薬理学会がオランダはアムステルダムで開催され,編集室の依頼により概要を紹介する。主催はIUPHAR(International Union of Pharmacology)により,1959年につくられ,表1に示される都市で国際薬理学会を開催した。東京で東京大学在任中の江橋教授を会頭として行われたことを記憶されている読者もいることだろう。
会場はアムステルダムの南に位置し,市内であるにもかかわらず,非常に広大で,ポスター会場とメイン・ホールは野球をやっても大丈夫という感じであった。参加者は4,500人で家族会員も含めると5,000人にも,そして参加国は65カ国にものぼった。日本よりの参加者は表2に示すように最大で,登録者名簿では617名を数えることができた。シンポジウムなどで招待され,講演を行う名誉にあずかった者は199名で,アメリカが最大で23%で,日本はスイスに続き4%で7番目であった。参加者数の割には少ないと見る読者もいると思われるが,過去と比較し急増していることは確かで,この傾向はさらに続くと考えられる。これは日本での薬理学研究の質の向上のみならずIUPHARに送られている日本人委員の努力によるところが多い。
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