Japanese
English
特集 細胞接着
マクロファージ接着能
Adhesion of macrophages
富田 光子
1
Mitsuko Tomita
1
1埼玉医科大学生化学教室
pp.115-118
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900024
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.マクロファージとは
無脊椎動物から高等動物に至るまで広く存在し,生体内で不要となった物質のみならず外界からの異物をエンドサイトーシスにより取り込んで処理を行い,また免疫の初期に重要な役割を演じる細胞群であるマクロファージ(macrophages,Mφ)は貪食細胞のうちでもミクロファージ(microphages,多形核白血球)に対してつけられた名称である。最近は各種組織,臓器で分化してしまった単球(腹腔Mφ,肺Mφ,肝臓Mφであるクッパー細胞,脳Mφであるミクログリア細胞など)をMφと称し,これらに末梢血中に見られるような単球と,その前駆体であるモノブラストイド細胞もしくはプロモノサイトなども加えた骨髄由来のMφ系細胞種をモノヌクレアファゴサイト(mononuclear phagocytes,単核貪食細胞)と呼んでいる1,2)。
Copyright © 1990, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.