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特集 高速分子動画:動的構造からタンパク質分子制御へ
Ⅳ.高速分子動画の実例:レチナールタンパク質
水圏生態系におけるロドプシン集光アンテナの構造と機能
Structure and function of antenna-containing rhodopsin pumps in Aquatic Ecosystems
志甫谷 渉
1
Shihoya Wataru
1
1東京大学大学院理学系研究科
キーワード:
ロドプシン
,
光合成
,
集光アンテナ
,
クライオ電子顕微鏡法
,
メタゲノム
Keyword:
ロドプシン
,
光合成
,
集光アンテナ
,
クライオ電子顕微鏡法
,
メタゲノム
pp.241-246
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201860
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ロドプシンとは,レチナールを発色団として持つ光受容膜タンパク質である。微生物型ロドプシンはバクテリオロドプシン(BR)やチャネルロドプシン(ChR)を筆頭に大多数がイオンを輸送しており,光遺伝学に応用されている。しかし近年,例えばヘリオロドプシン1)や酵素型ロドプシン2)のような,イオン輸送とは異なる機能を持つ微生物型ロドプシンが次々に発見されており,機能的メタゲノミクスによる新規ロドプシンの発見と機能解析が脚光を浴びている。今回,筆者らはイオン輸送ロドプシンのなかで,カロテノイドを集光アンテナとして利用するロドプシンを新規に同定し,その構造と機能に迫った。
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