Japanese
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特集 高速分子動画:動的構造からタンパク質分子制御へ
Ⅴ.高速分子動画の実例:酵素
酵素反応過程の高速分子動画の撮影の取り組み
Shooting molecular movies of enzyme reactions with drop-on-tape time resolved serial femtosecond X-ray crystallography
上垣 哲心
1
,
永野 真吾
1
Uegaki Tesshin
1
,
Nagano Shingo
1
1鳥取大学大学院工学研究科化学・生物応用工学専攻
キーワード:
時分割シリアルフェムト秒X線結晶構造解析
,
time-resolved serial femtosecond X-ray crystallography
,
TR-SFX
,
ベルトコンベア法
,
2-オキソグルタル酸依存性ジオキシゲナーゼ
,
2OG依存性DOX
Keyword:
時分割シリアルフェムト秒X線結晶構造解析
,
time-resolved serial femtosecond X-ray crystallography
,
TR-SFX
,
ベルトコンベア法
,
2-オキソグルタル酸依存性ジオキシゲナーゼ
,
2OG依存性DOX
pp.247-251
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201861
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放射光を利用したX線結晶構造解析によって,これまで多くの重要な酵素反応機能の解明が進められてきた。しかし,酵素反応に伴う柔軟な活性部位の構造変化,コンホメーション変化を実時間で捉える時分割構造解析反応が酵素反応の精密な理解に不可欠である。本稿では,光に依存せず酵素反応を同期的に開始するために,微結晶と基質を混合する方法の一つであるベルトコンベア法を用いて時分割構造解析を行った事例として,イソペニシリンN合成酵素(isopenicillin-N synthase;IPNS)を取り上げ概説する。また,筆者らが進めているタウリン水酸化酵素の時分割構造解析の取り組みについても紹介する。
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