Japanese
English
特集 未病の科学
Ⅱ.未病の実験研究
未病研究の最前線
Frontiers in pre-disease research
齋藤 滋
1,2
,
春木 孝之
3
,
米澤 翔汰
2
,
大嶋 佑介
4
,
門脇 真
1,2
,
小泉 桂一
2,5
Saito Shigeru
1,2
,
Haruki Takayuki
3
,
Yonezawa Shota
2
,
Oshima Yusuke
4
,
Kadowaki Makoto
1,2
,
Koizumi Keiichi
2,5
1富山大学
2富山大学未病研究センター
3富山大学学術研究部都市デザイン学系
4富山大学学術研究部工学系
5富山大学和漢医薬学総合研究所
キーワード:
未病
,
ゆらぎ
,
DNB理論
,
遷移
,
ラマン顕微鏡
Keyword:
未病
,
ゆらぎ
,
DNB理論
,
遷移
,
ラマン顕微鏡
pp.129-133
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201657
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未病という言葉は,2,400年前にまとめられた中国最古の医学書である『黄帝内経』に遡る。その中に「上医治未病」,未病の時期を捉えて治すことが最高の医療と記載されている。現在,この未病の概念は近未来医療にも通じる大切な概念として,平成26年に閣議決定された内閣府健康・医療戦略推進本部の健康・医療戦略に,「健康と病気を連続的に捉える未病の考え方が重要になり,新たなヘルスケア産業が創出されるなどの動きも期待される。」と記載されている。一方で,未病は経験に基づく概念である。したがって,①最新の科学の発展に基づく未病の定義,および②未病の検出機器の開発,の2つを推進することが重要である。
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