Japanese
English
特集 形態形成の統合的理解
Ⅲ.再構成系による理解
アクチン細胞骨格構造と機能の再構成
Reconstitution of the actin cytoskeletal structures and functions
宮﨑 牧人
1
Miyazaki Makito
1
1京都大学白眉センター
キーワード:
構成論的手法
,
アクトミオシン
,
自己組織化
,
細胞分裂
,
配置対称性
Keyword:
構成論的手法
,
アクトミオシン
,
自己組織化
,
細胞分裂
,
配置対称性
pp.327-332
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201530
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アクチン細胞骨格は,主にアクチン線維とミオシン分子モーターで構成される動的高次構造体であり,真核細胞に普遍的に存在する。特に動物細胞では細胞の形を決める重要な因子であり,アクチン細胞骨格の力発生が駆動する細胞の形態変化は,運動や分裂,核配置の制御,更には上皮組織の変形など,多種多様な,そして生命に本質的な機能を生み出す。その生物学的および医学的重要性ゆえ,アクチン細胞骨格に関する研究は半世紀以上にわたり,生命科学研究の中核を担うテーマであり続けている。
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